カモワン・タロットの法則
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1999年より、私は一部の受講生に、「世界」のカードを用いて「4の法則または3+1の法則」が存在することも教えてきました。受講生達は、私が大アルカナの4人の天使の内、地上にいるのはただ一人で、他の3人は天上にいるという好例を示すと目を見張ります。また、「世界」のカードの4つの生き物も説得力のある好例で、1つには光輪がなく、他の3つには光輪があるのです。この2つの例に見られるように、タロットの秘密のコードは驚くほど複雑です。長年タロットの研究をしている専門家やプロさえも、このような法則を聞いたことはなく、こういうテーマで書かれた書物を読んだこともなかったのです。この法則は、専門家やプロにとって大きな発見でした。そこで私は、「2の法則」、「3の法則」、そして「4の法則」を教えました。
マルセイユ・タロットの中には、「4の法則」あるいは「3+1の法則」によって暗号化されているシンボルがいくつかあります。これは、これらのシンボルは4度現れるということです。しかし、4つのシンボルのうち3つは似通っていますが、4つ目は異なった姿をしているのです。
最も基本的で、間違いなく「3+1の法則」の重要例であるものは、「世界」のカードの中に見られます。このカードには4つの「生き物」、または4つの「千里眼の生物」が載っています。4つの生物がいますが、そのうち3つには光輪があるのに対し、牡牛には光輪がありません。この法則を昔のタロットカードの中に見つけようとすると面白いことがわかります。牡牛にも光輪のあるマルセイユ・タロットを出版した製作者と彫り師は、タロットの「3+1の法則」の働きを本当は知らなかったということが証明されたのです。そして、1999年に私が発表するまで、秘密のコードの体系に従った数学的な「タロットの法則」の存在は、誰も知らなかったのです。私の発表前には、タロットの専門家達はマルセイユ・タロットにはタロットの法則は存在しないと書いていました。 そして、現在どんなものであれ「タロットの法則」を語る著者は、嘆かわしいことですが、ただ単に私の教えを剽窃しているだけなのです。
この法則の他の例を挙げましょう。たとえば、小アルカナの4人の騎士が乗っている4頭の馬のうち、3頭は空色ですが、4頭目は白です。また、大アルカナの4人の天使のうち、3人は天上にいますが(恋人、審判、世界)、4人目は地上にいます(節制)。
鷲は「4の法則」に当てはまらないことを指摘しておきます。というのは、鷲は大アルカナの中に3度しか現れず、小アルカナを含めたタロット全体で5回出てくるからです。
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