フィリップ・カモワンは、それまで誰も明らかにすることがなかったタロットの秘密の教えを広める協力者として、アレハンドロ・ホドロフスキーを選びました。それまでフィリップ・カモワンは、誰も知らない秘儀参入の教えをただひっそりと教えたいと考えていました。
しかし、アレハンドロ・ホドロフスキーは、マルセイユ・タロットをデザインしなおして、一般の人々にこれこそ本物で重要な真実の教えであることを示そう、と提案しました。そして、フィリップ・カモワンは、自分の先祖よりもっとよい仕事をして、古いタイプのタロットカードに見られる間違いを正すことができる、と言いました。
このように、アレハンドロ・ホドロフスキーの強い勧めによって、フィリップ・カモワンが当初ただ口頭で広めようと考えていた、マルセイユ・タロットの秘密の教えのコードとシンボルが、デザインされ直すことになったのです。
「失われたシンボルについての解釈を探し続けることもありました。数百年の間、2人がそれぞれ孤独に探し続け、何の結果も得られない、ということも有り得たのです。しかし、協力して働き始めた途端、すぐに解決方法を見つけることが出来ました。つまり、一人が仮説を立て、もう一人がこれを改良して、新しい仮説を立てるのです。そしてこの作業を繰り返していきます…。こうしてしばらくすると、数多くのタロットの研究者達が数百年の間捜し求めてきた答えを見つけることが出来たのです。時には、それは仮説を立てたほんの数分後ということもありました。私達が傾けた情熱の大きさは、これらの発見に匹敵する大きなものでした。
私達は、自分達がこの宇宙全体のタロットの大家であるような気がしていました。というのは、過去も現在も将来も、タロットの秘密のすべてを知っているのは私達だけだからです。それは本当に、特別な感覚でした…。」
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