タロットの秘密暗号の例:
フィリップ・カモワン
これは非常に解りやすい一例です。というのは、非常に視覚的で、皆さんにタロットがどのように暗号化されるかを一望のもとにお見せすることができるからです。これは、タロットについての私の発見の一つで、「ヤコブの梯子」に関するものです。旧約聖書の中に、ヤコブの見たヴィジョンの話があります。このヴィジョンの中で、ヤコブは7段の梯子を見たのです。
「吊るし」のカードを見ると、12の切り取られた枝があり、切り口が赤いことがわかります。もちろん、この切り取られた12の枝は黄道十二宮と関係があるのですが、タロットに関心を持つ人でもこれ以上の考えを思いつきません。なぜなら、一つの絵の中に複数の教えが組み合わされることがあると気がつくのは難しいことだからです。しかし、カードの一番上に水平方向の支柱があり、これは両側で枝が二本交わる部分が支えとなって置かれていることがわかります。そこで私は、他に6つの支柱を水平方向に加えることができるのではないかと思ったのです。こうして、「ヤコブの梯子」の7つの格子がタロットの中に見つかりました。問題が明らかになった今では、これは当たり前のことのように思えるでしょう。しかし、このコードは幾世代にも渡って研究者達が見逃していたことなのです。
この梯子が7段あるのは、イニシエーションが7段階あることを意味し、7つのチャクラにも対応しています。この梯子によって、弟子は天の高みへと登り、「生きた太陽」になるのです。
「カモワンの3×7タロット・マンダラ」の5つ目の縦列を見てみましょう。下から上に「法皇」、「吊るし」、「太陽」と並んでいます。「吊るし」は「太陽」の真下に置かれています。また、「法皇」と「太陽」のカードは2枚とも、カードの下部に2人の小さな人物、上部に一人の大きな人物が描かれていることに気がつきます。「太陽」には顔が描かれており、「生きた大いなる霊」であることがわかります。「法皇」は「ヤコブの梯子」を上ることで、「生きた太陽」になるのです。これは立証することが出来ます。というのは、この象徴体系を見つけるには、21枚の大アルカナを「カモワン・マンダラ」に則って並べなければならないからです。
さらにまた、この7つの段階は「神の霊的ヒエラルキー(階級)」を象徴しており、これは常に太陽と関係があります。タロットの中では、このヒエラルキーは弟子を伴った法皇で表されています。「法皇」は「吊るし」のカードの下に位置しています。
さらにこのコードを立証するように、「法皇」の頭の後ろ、2本の柱の間に、水色の7段の格子を見つけることが出来ます。「吊るし」のカードと同じように、2本の柱と7つの格子があるのです。
「法皇」の冠の最上部には、オレンジ色の小さな球体があり、これはまさしく太陽を象徴しています。これによって、「法皇」の究極の目的は確かに「太陽」、「ロゴス」、すなわち「キリスト」であることが確認されます。この球体は、7つの梯子の頂上に位置すると同時に、冠の頂上にも位置しています。これは、先ほど5つ目の縦列を研究した際に見たことを立証しています。
これで、「ヤコブの梯子」の象徴体系と、「カモワン・マンダラ」の5つ目の縦列が完全に一致することをご覧に入れました。私の教えの中では、この5つ目の縦列が、寺院を象徴する2本の柱にも関係があることがおわかりになるでしょう。
梯子の象徴体系はすでに「愚者」の袋の中に現れていることを記しておきます。ただし、この場合は7段ではなく9段あります。
輪の下部は、2本の格子で出来た梯子になっています。タロットの中に常に出てくる「二元論」のよい例です。これは、輪の中の2匹の動物に関係があります。
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